夏に「補聴器がきこえにくい」と感じたら。故障を疑う前に確認したい3つのこと
こんにちは!豊中補聴器センターの森です。
夏になると、補聴器を使っている方から「最近、前よりきこえにくい」「音が小さくなった気がする」「補聴器が故障したのでは」といったご相談をいただくことがあります。
しかし、補聴器がきこえにくいからといって、すぐに故障や買い替えとは限りません。
特に夏は汗や湿気、耳あか、耳の状態の変化などによって、きこえ方が変わりやすい季節です。
そこでこの記事では、夏に補聴器がきこえにくいと感じたとき、故障を疑う前に確認したいポイントをわかりやすくお伝えします。

目次
夏に補聴器の聞こえ方が変わりやすい理由
梅雨から夏にかけて、補聴器にとって負担がかかりやすい季節です。
ただでさえ湿度が上昇する季節に加え、気温が高くなると汗をかきやすくなり、耳のまわりも蒸れやすくなります。
また、冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来することで、湿気や結露の影響を受けることもあります。
補聴器は小さな電子機器のため、水分や汚れがきこえ方に影響する場合があります。
汗や湿気で音が弱く感じることがある
汗や湿気が補聴器にたまると、音が弱く感じたり、途切れたりすることがあります。
特に夏場は、知らないうちに補聴器に汗がついていることも少なくありません。
最近の補聴器には防水性に配慮されたものもありますが、完全に水分の影響を受けないわけではありません。
使用後は、補聴器についた汗や湿気をそのままにしないことが大切です。
耳あかや汚れで音の通り道がふさがることがある
補聴器の耳せんや音の出口に耳あかがつくと、音が通りにくくなります。
その結果、「音が小さい」「こもって聞こえる」と感じることがあります。
見た目では少しの汚れに見えても、補聴器の音の通り道はとても小さいため、きこえ方に影響することがあります。

故障を疑う前に確認したい3つのポイント
補聴器がきこえにくいと感じたら、まずは身近な部分から確認してみましょう。
故障と思っていたものが、実は汚れや詰まりだったということもあります。
耳せんに耳あかがついていないか
耳せんは、耳の中に直接入る部分です。
そのため、耳あかや皮脂がつきやすく、音の出口をふさいでしまうことがあります。
耳せんの先に汚れがついていないか、音が出る部分が詰まっていないかを確認してみましょう。
チューブの中に水滴や詰まりがないか
耳かけ型の補聴器を使っている場合は、チューブの中も確認したいポイントです。
汗や湿気によって、チューブの中に小さな水滴が入ることがあります。
チューブの中に水分や詰まりがあると、音が弱くなったり、聞こえ方が不安定になったりします。
マイク部分にほこりや汚れがないか
補聴器には、音を拾うためのマイク部分があります。
ここにほこりや汚れがつくと、まわりの音や人の声を拾いにくくなることがあります。
マイク部分は小さく繊細なため、無理に奥まで掃除せず、気になる場合はお店で見てもらうと安心です。

夏に気をつけたい補聴器のお手入れ
夏の補聴器は、汗や湿気への対策が大切です。
毎日少し気をつけるだけでも、聞こえ方の安定や故障予防につながります。
使用後は汗や汚れをやさしく拭き取る
補聴器を外したら、やわらかい布で汗や汚れを拭き取りましょう。
強くこすらず、表面についた水分や皮脂をやさしく取ることが大切です。
特に、外出した日や汗をかいた日は、いつもより丁寧に確認してみてください。
乾燥ケースで湿気対策をする
夜、補聴器を使わない時間は、乾燥ケースに入れて保管するのがおすすめです。
湿気を取り除くことで、補聴器の状態を保ちやすくなります。
夏場は湿度が高いため、乾燥ケースを使う習慣をつけておくと安心です。
乾燥剤を使用したケース以外に、電動で強力に補聴器を乾燥させるタイプもあり、夏場は特に効果的です。
水洗いや熱風での乾燥は避ける
汚れが気になっても、補聴器を水で洗うことは避けましょう。
また、ドライヤーの熱風を当てる、直射日光に長時間置く、車の中に置きっぱなしにすることもおすすめできません。
補聴器は小さな電子機器です。
自己判断で強いお手入れをするより、気になる汚れは専門店でクリーニングしてもらいましょう。

耳の状態や調整も聞こえ方に影響します
補聴器がきこえにくい原因は、補聴器本体だけとは限りません。
耳あかや耳の中の状態、補聴器の調整によってもきこえ方は変わります。
耳あかがたまると音がこもって聞こえる
耳あかが耳の中にたまると、補聴器をつけても音が届きにくくなることがあります。
「音がこもる」「耳がつまった感じがする」という場合は、耳の状態も確認が必要です。
耳あかを無理に奥まで取ろうとすると、かえって耳を傷つけることがあります。
気になる場合は、耳鼻科で相談しましょう。
音量を上げても解決しない原因がある
きこえにくいと感じると、つい補聴器の音量を上げたくなるかもしれません。
しかし、原因が汚れや湿気、耳あかにある場合、音量を上げるだけでは解決しないことがあります。
音量を上げすぎると、うるさく感じたり、長時間の使用で疲れやすくなったりすることもあります。
生活場面に合わせた再調整が必要なこともある
補聴器を作った時と今では、きこえの状態や生活環境が変わっていることもあります。
家ではきこえるけれど外では聞き取りにくい、会話はきこえるけれど雑音が気になるなど、困っている場面を伝えることが大切です。
実際の生活で困っていることを伝えると、より合った調整につながります。
まとめ
夏に補聴器がきこえにくいと感じても、すぐに故障や買い替えが必要とは限りません。
汗や湿気、耳あか、耳せんやチューブの汚れ、耳の状態、調整不足など、さまざまな原因が考えられます。
まずは、耳せんやチューブ、マイク部分に汚れや水分がないか確認してみましょう。
使用後は汗をやさしく拭き取り、乾燥ケースで湿気対策をすることも大切です。
それでもきこえにくさが続く場合は、自己判断で音量を上げすぎず、補聴器店で点検や再調整を受けることをおすすめします。
毎日使う補聴器だからこそ、少しの違和感をそのままにせず、早めに相談することが安心につながります。
補聴器の状態に不安を感じたら、気軽にご相談くださいませ。
※関連リンク「ご自宅でできる補聴器のお手入れ方法について」
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