「音の高さ」「周波数」って何だろう?
「夏本番 暑さ倍増 セミの声」
こんにちは。
高槻補聴器センターのせんばです。
いたるところで、蝉の大合唱!暑い夏がやってきました!
今回は「川柳」で夏らしい?お話から始めます。
ところで「蝉はどんな音で鳴いているの?」
実は、アブラゼミで1秒間に100回、発音器が腹部の両側にあるので両方で200回起きます。
セミが鳴く時の周波数は約2000~9000Hzです。
アゲハ蝶は約5Hz~20Hz程度なのでほぼ聞こえてきません。
ハエは約150Hz~250Hzなので小さく聞こえてきます(嫌な音ですけどね)。
今回は、「周波数」について、わかりやすくご紹介します。
周波数とは?
周波数という言葉、どこかで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
たとえば「1000Hz」や「2000Hz」など、数字のあとに“ヘルツ(Hz)”という表現を聞いたことがあるかもしれません。
「ヘルツ」とは、空気の振動数(1秒間に何回振動するか)を表す単位です。
そしてこの振動が、音として私たちの耳に届いています。
▶振動数が多い=高い音
▶振動数が少ない=低い音
つまり、周波数=音の高さと考えていただくと、わかりやすいかと思います。
実際にどんな音がどのくらいの周波数?
<身近な音を例にしてみます>
・人の声の高さ……約85Hz~1100Hz
男性の低めの声「ド」で約130Hz
チューニングの基準音「ラ」で440Hz
高音域の女性や子供の声「高いド」で約1046Hzぐらい
・大型トラックやバスのエンジン音……約10Hz~400Hz
・ピアノの音……約27Hz~4200Hz
・固定電話の着信音……440Hzと480Hzを交互に鳴らす
「ルルルル…」という一般的な音
・スマホの着信音……約1000Hz~4000Hz前後
ちなみに、人が聴き取れる音の範囲は、20Hz〜20000Hzと言われています。
それより高い周波数(20000Hz以上)は「超音波」と呼ばれ、イルカやコウモリが交信や距離を測る時に鳴いている音ですが、人間の耳では聴くことができません。
「モスキート音」という言葉を一度は聞いたことあると思います。
人間の聴覚限界に近い周波数帯で、加齢とともに高い音から聞こえにくくなっていきます。
高い音から徐々に聞こえにくくなるので、子供の頃に聞こえた音が大人になると聞こえていないということも…
下記のシグニア補聴器サイトでモスキート音チェックができますよ。
モスキート音で聞こえ年齢をチェック | Signia
補聴器と周波数の関係
では、補聴器にとってこの「周波数」はどんな意味を持つのでしょうか?
補聴器の調整で大切なのは、単に音を大きくすることではありません。
聞こえにくくなっている音の“高さ”(=周波数)に合わせて、周波数ごとに音のバランスを整えることが重要です。
調整の際には、各周波数帯がイコライザーのように分かれており、それぞれ独立して調整できる仕組みになっています。
例えば、
①高い音が聞き取りにくい方には、高い周波数を強調する
②低い音がうるさく感じる方には、低い周波数を少し抑える
といったように、聞こえ方や生活環境に合わせた細かな調整ができれば、より自然で快適な聞こえに近づけることが可能です。
まとめ
私たちは、お客様により似合った補聴器を使っていただくために、じっくりお話を聞き、ゆっくりと調整し、最適なバランスを見つけていくことを大切にしています。
補聴器の調整は、最初のフィッティングだけでは終わりません。
日常生活の中で「こういう音が気になる」「聞き取りやすくなった」といったお声を伺いながら、何度でも丁寧に調整を重ねていきます。
皆様が安心して相談できる補聴器専門店を目指しています。
「ちょっと気になるな、最近聞こえ方が変わったかも?」という方もどうぞお気軽にご相談ください。
お問い合わせ・来店のご予約はお近くの店舗までお電話を
補聴器をご検討の方・補聴器でお悩みの方、どうぞ安心してお任せください。
当店では他店様でご購入の補聴器も喜んで調整・クリーニングを承ります。
また当店はご予約のお客さまを優先させていただいております。
お待たせしないために、ご来店の前にご都合の良い日時のご予約をお勧めいたします。