こんにちは高槻補聴器センターの嶌田です

難聴には様々な種類の難聴があるのをご存知でしょうか?

今回はその中の騒音性難聴についてお話していきます

また、騒音性難聴の方が補聴器を使用出来るかについてもお話します

騒音性難聴とは

騒音性難聴はいくつかの感音性難聴の一種で高音障害となります

騒音性難聴になるのは、どのような原因なのでしょうか?

 

騒音性難聴が起きるメカニズム

騒音性難聴は名前の通り騒音、つまり騒がしい環境下に居続けることで起きやすい難聴です

騒音が多いと、音を感知する有毛細胞が強い刺激を受けてしまい機械的障害になることや、

長期騒音暴露による内耳血流の低下が蝸牛神経の原因と考えられています

 

例えば、鉄工所や木工所など常に騒音にさらされるところでは起きやすい症状ということです

そのため、そのような工場勤務の方は聴覚保護具(耳栓やイヤーマフ)が義務付けられます

同じ騒音環境下でも低下していく量には個人差があります

 

※一般的には有毛細胞は85㏈(デシベル)以上の騒音を聞き続けるとダメージを受け、

徐々に難聴になってしまう可能性があります

 

騒音性難聴になった人の特徴

騒音性難聴は低~中音域までの聴力が保たれやすいが、4000Hz辺りから徐々に低下する高音障害です

そのため、母音は聞き取りやすく、子音が聞き取りにくい傾向にあります

 

特に摩擦音のS、H、F、K、Tなどは高い周波数は聞き取りにくくなりやすいので

「サトウ」と「カトウ」のような言葉を聞き間違えることがあります

 

また、「すずめ」や「ひばり」の鳥の鳴声や電子体温計のアラーム音も聴き取れなかったりします

 

騒音性難聴は労災として認められるの?

 

85㏈以上の騒音下で5年以上働いていた方の騒音性難聴は労災認定の対象になります

ただし、本当に騒音性難聴なのか(もしかしたら、別の難聴かも?)検査しなければなりません

 

また、騒音性難聴だと分かっても退職されてから5年経過すると時効により無効になってしまいます

ご注意くださいませ

 

 難聴の特徴に合わせた補聴器選び

高槻補聴器センターでは難聴の特徴に合わせて適切な補聴器のご提案を行っています。

そのため、高音急墜型になりやすい騒音性難聴の特徴に合わせた補聴器もご提案いたします。

ご自分に合った補聴器を探しに当店までご相談ください

 

参考資料

騒音障害防止のためのガイドライン 厚生労働省より
騒音目安のイメージ 全国環境研会誌より

 

この記事を書いた人

嶌田 正茂

嶌田 正茂

  • 所属:高槻補聴器センター
  • 出身:奈良県
  • 経歴:補聴器業界35年勤務
  • 趣味:釣り(主に海、以前はバス釣り)
  • 大切にしていること:出来る限りお客様と同じ目線で、丁寧な対応を心がけております。