敬老の日に知っておきたい!聞こえにくい方との会話をスムーズにする5つのコツ【2025】
9月の敬老の日は、大切なご家族やご友人の長寿をお祝いし、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。ところが、耳の聞こえにくい高齢の方との会話では、お互いに「聞き取りづらい」「伝えづらい」と感じる場面も少なくありません。日本では65-74歳では3人に1人、75歳以上では約半数が難聴に悩んでいるといわれています。そこで今回は、聞こえにくい方とスムーズに会話するための5つのコツを、具体的な例を交えながらご紹介します。これらのコツを知っておけば、敬老の日だけでなく、日々のコミュニケーションもより楽しく、豊かなものになりますよ!
目次
聞こえにくい方との会話をスムーズにするコツ
正面から、顔を見せて話す
話しかける時は、まず相手の注意を引くことが大切です。名前を呼んだり、軽く肩をたたいたりして、これから話すことを伝えましょう。そして、正面から、お互いの顔が見えるようにして話しかけてください。口の動きや表情も、聞こえを助ける大切な情報源になります。
ゆっくり、はっきりとした発音で話す
早口で話したり、ぼそぼそと話したりすると、言葉が聞き取りにくくなってしまいます。普段より少しゆっくりと、一語一語はっきりとした発音で話すように心がけましょう。ただし、耳元で大声で叫ぶように話すのは逆効果です。怒鳴っている印象にならないよう、自然なトーンで話すことが大切です。
背景の騒音をできるだけ減らす
テレビやラジオを消したり、他の会話が重ならないように配慮したりするだけで、聞こえやすさが大きく変わります。
話題は1つずつ、簡潔に
長い文章や複雑な話は、理解するのに時間がかかります。話す内容を整理して、一文、一話題ずつ短めに区切りながら話すようにしましょう。
- 悪い例:「おじいちゃん、明日は天気が良いみたいだから、一緒に公園にお花を見に行かない?もしよかったら、お昼ご飯はお弁当を持ってピクニックみたいにしたいんだけど、どうかな?」
- 良い例:「おじいちゃん、明日、天気良いみたいだよ。公園にお花を見に行かない?」「お昼はお弁当を持っていこう。ピクニックみたいにしたいんだけど、どうかな?」
このように、短く区切って話すことで、相手は内容を理解しやすくなります。
相手の反応をよく観察する
うなずきや表情などから「伝わっているか?」を確かめます。伝わりにくい場合は、同じ言葉を繰り返すだけでなく、違う言葉で言い換えてみたり、身振り手振りを加えてみたりするのも効果的です。また、大事な内容や複雑な内容を伝えるときは、筆談やイラストを活用するとわかりやすくなります。
補聴器を使用している方への配慮
もし、ご家族が補聴器を使用している場合は、補聴器が正しくメンテナンス・調整されているか確認してみましょう。定期的なメンテナンスや調整を行うことで、より快適に聞こえるようになります。また、残念ながら補聴器は「魔法の道具」ではありません。使う方の聴力・言葉の聞き取りの力や、環境によって聞きやすさが変化します。特に、複数人が同時に話す場所や、騒がしい場所では補聴器を付けていても聞きづらいことが少なくありません。なるべく上記のように、「対面して」「静かな環境」で話すなどの工夫が必要です。
まとめ
今回のブログでは、耳の聞こえにくい方とスムーズに会話するための5つのコツをご紹介しました。
- 正面から、顔を見せて話す
- ゆっくり、はっきりとした発音で話す
- 背景の騒音をできるだけ減らす
- 話題は1つずつ、簡潔に
- 相手の反応をよく観察する
聞こえにくさのある方との会話も、ちょっとしたコツでよりスムーズになります。敬老の日はもちろん日常生活でも、これまで以上に笑顔の、楽しい時間が増えていきますように。もし、ご自身やご家族の聞こえについて気になることがありましたら、ぜひ気軽にご相談ください!
参考資料
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
https://www.jibika.or.jp/owned/hwel/
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