固定電話での聞き取りを改善する「7つの工夫」
こんにちは 池田補聴器専門店です。
「スマホだと聞こえるのに、家の電話だとなぜか聞き取りにくい」このようなお悩みは、補聴器をご使用の方だけでなく、聞こえに不安のある多くの方にみられます。病院や役所、ご家族からの連絡など、固定電話は今でも大切な連絡手段です。聞き取りにくさが続くと、「電話に出るのが不安」「聞き返すのが申し訳ない」と感じてしまうこともあります。ですが、固定電話の聞こえ方は、受話器の当て方・電話機の設定などを見直すことで、改善できることがあります。
今回は、固定電話での聞き取りを少しでもよくするために、今日から試しやすい方法を分かりやすくご紹介します。

目次
①受話器の「当て方」を変えるだけで聞こえが変わる
意外に思われるかもしれませんが、受話器を当てる「位置」と「角度」を少し変えるだけで、聞こえやすさは大きく改善します。
・耳穴型をお使いの方:耳の穴を密閉しすぎず、少し角度をつけて音が入り込む隙間を作ってみてください。
・耳掛け型をお使いの方:補聴器の「マイク」は耳の上(本体の上部)にあります。受話器を耳の穴ではなく、耳の少し上の方、少し後ろ寄りに当てるのがコツです。
・「キーン」「ビーン」という音(ハウリング)がする場合:受話器を耳にピタッと押し当てると、音が漏れてマイクに入り、ハウリングが起こることがあります。受話器を1〜2cm浮かせるか、少し斜めにずらして、一番はっきり聞こえるポイントを探してみましょう。
②周囲の「環境」を静かに整える
電話の聞き取りは、相手の声そのものだけでなく、周囲の環境にも大きく影響されます。これは健聴の方でも同じです。固定電話は前回お話ししたとおり「伝えられる音の幅が狭い」ため、もともと聞き取りの難易度が高い状態です。そこに周囲の生活音や雑音が加わると、さらに声が聞き取りにくくなります。
・テレビや換気扇を止める:電話が鳴ったら、まずテレビの音を消すか下げましょう。
・窓を閉める:外の車の音や風の音を遮断するだけで、集中力がぐっと高まります。
・「電話中は静かにしてね」と伝える:ご家族に協力してもらうことも、大切な「聞こえの環境づくり」です。
③電話機本体の「便利機能」を使う
最近の固定電話機には、聞こえを助ける優れた機能が標準装備されているものも少なくありません。
・受話音量を調整する:「言葉がクリアに聞こえやすい音量」に設定します。大きければよいとは限らず、必要以上に大きくすると音がひずんでかえって聞き取りにくくなります。
・「ゆっくり通話」機能:相手の話すスピードを自動で遅くしてくれる機能が搭載されているものもあります。早口の方との会話に非常に有効です。
・音質切り替え:高い音(言葉の子音部分)を強調する「はっきりモード」などが搭載されている機種もあります。
④「スピーカーホン」で両耳を活用する
固定電話機のスピーカーホン機能を使い、受話器を耳に当てずにハンズフリーで通話する方法もあります。
・両耳で聞けるメリット:通常、受話器は片耳ですが、スピーカーホンなら、受話器の位置を気にせず両耳の補聴器で音を拾えます。また、受話器を耳に近づけないため、不快なピー音(ハウリング)を避けられます。
一方で、スピーカーホンは周囲の音も入りやすいため、静かな環境づくりが非常に重要です。
⑤ 補聴器の「テレコイル(Tコイル)」機能を活用する
お使いの補聴器に「テレコイル」という機能がついている場合、固定電話での聞き取りを大きく改善できる可能性があります。テレコイルとは、補聴器の内部にある小さなコイルで、電話機が発する磁気信号を直接キャッチして音に変えてくれる仕組みです。空気を介さず電話の音だけを直接受け取るため、周りの音に邪魔されにくくなります。
※対応する電話機と補聴器の設定が必要です。気になる方は、まずはお使いの電話機が対応しているかどうかを確認して、ご自身の補聴器にこの機能があるか店頭で確認してみましょう。
⑥専門店での「電話専用プログラム」の調整
補聴器は、使う場面に合わせて「プログラム」を設定できるものが多いです。
・電話モードの設定:例)電話の音声が通る周波数帯域(300Hz〜3,400Hz付近)を言葉の明瞭度をあげるように調整
・通話中に不要な周囲の環境音を抑制
・ハウリング(ピー音)が起きにくくするよう設定
プログラムの切り替えは補聴器本体のプッシュボタン、もしくはリモコンやスマホアプリで、電話の時だけ「電話用モード」に切り替えることが可能です。
⑦相手の方にも「話し方」の工夫をお願いする
電話は機械の問題だけでなく、話し方によっても聞き取りやすさが変わります。ご家族やよく電話をかけてくれる方には、できれば次のような工夫をお願いしてみるといいかもしれません。
• 早口にならず、少しゆっくり話す
• 一文を短めにする
• 名前・数字・日時ははっきり、区切って言う
• 聞き取りにくいときは別の言葉に言い換える
• 大事なことを話す前に「今から大事なことを言うね」と一言添える
まずはこの3つから試してみてください
「いろいろあって、何から始めればいいか分からない」という方は、まず次の3つがおすすめです。
・受話器の当てる位置を少し変えてみる
・通話中はテレビや周囲の音を止める
・電話機の通話音量を確認する
この3つは、特別な機器がなくても始めやすく、効果を感じやすいことがあります。
「聞こえにくい」を、そのままにしないでください
電話での聞き取りにくさは、ちょっとしたコツや補聴器の調整で改善できる場合があります。「自分の補聴器にテレコイルはついているの?」「電話用の調整ってどんな感じ?」と気になった方は、ぜひお気軽に当店へご相談ください。ご本人様はもちろん、ご家族様からのご相談も心よりお待ちしております。
参考
スターキージャパン株式会社 「補聴器の便利な機能『テレコイル』をご存知ですか?」
https://www.starkeyjp.com/blog/2018/06/telecoil-and-hearing-aid
お問い合わせ・来店のご予約はお近くの店舗までお電話を
補聴器をご検討の方・補聴器でお悩みの方、どうぞ安心してお任せください。
当店では他店様でご購入の補聴器も喜んで調整・クリーニングを承ります。
また当店はご予約のお客さまを優先させていただいております。
お待たせしないために、ご来店の前にご都合の良い日時のご予約をお勧めいたします。

